爽やかな初夏 6月26日 紀尾井町サロンホールにて開催されるアルパ(ミニハープ)のコンサート

笑顔のチャーミングなアルパ奏者の上松美香さんにインタビューしました!
柔らかいお人柄に思わずほっこり…☺いたしました。

 簡単に自己紹介をお願いいたします。

ミニハープ演奏家の上松美香です。南米パラグアイのアルパというハープの演奏家として活動をしてきましたが、9年前に局所性ジストニアという病を右手に患い、当初リハビリのために購入した小さなハープを気に入って、今では教室活動や演奏家として活動をさせていただいています。

 

 現在の活動内容について教えてください。

私の演奏するハープは、山形県のおとつぶハープという工房で作られたハープです。膝の上に乗せて、演奏できる小型のハープで持ち運びも簡単で、最初は近所に住むママ友から教えてほしいと言う要望をいただいたのがきっかけで教室を始めました。昨年第1回目の発表会を開催し大好評でした。新たな活動の柱として、ただいま3枚のCDを制作途中です。1枚目のCDは、三男を妊娠中にレコーディングをしたアルパのソロ作品。2枚目は2年前に出会ったミニハープのソロ作品。そして3枚目は、私と、今回コンサートにゲスト出演していただく歌の”まみちゃん”との未来への夢が詰まった音楽ユニットのシングルCDです。音楽への愛がギュッと詰まったすべての作品を6月発売目指して制作しています。コンサートでもぜひ皆様に楽しみにしていただけたらと思います。

 

 上松さんはアルパ奏者(ハープ)として長年ご活躍されていますが、今回演奏される「おとつぶハープ」について、どのような特徴があるのか教えていただけますか?

アルパは、グランドハープよりも2まわりほど小さなハープで、座って抱きかかえるようにして演奏するハープで、南米のハープなので、ラテンのとても明るいアグレッシブな演奏が特徴的です。おとつぶハープは、アルパよりも、さらに小さく膝の上に乗せられるほどで、私が弾いているハープは、弦の数が20本です。弦の数8本のもっともっと小型のハープもあります。アルパは体全部を使って、指もすべての指を使って、ほんとに豪華な演奏ができますが、ミニハープは弦の数や使う音階や指も限られた世界の中で、自分の1番のお気に入りの音を見つけて、小さな宝箱の中にキラキラと音を詰めていくようなそんな作業で音楽をつくります。
一見、世界が狭まったように見えますが、おとつぶハープの1番の魅力はその音の粒で、一音を奏でただけで心が豊かに満たされ、音楽を形成していく過程で1番大切な音だけをチョイスして組み立てていくことがとても楽しい楽器です。
お花に例えるとすれば、
アルパは”南米で咲く大輪のひまわり”
おとつぶハープは”安曇野の川のほとりに咲く小さな野の花”
ですね!

 

 最近の作品や活動の中で、特に思い入れのあるものを教えてください。
現在制作中の3枚のCDです。
過去、現在、未来
と物語が繋がった作品になっていると思います。

 

 音楽を創る上で、大切にしていることは何ですか?

私自身の心模様だったり、実際の風景や人の表情、感情、感覚、すべてをそのままのフレッシュな状態で音楽に落とし込んで、自分が食べたい!と思える美味しい缶詰にすること。

 創作以外で好きなこと・趣味はありますか?

息子と取り組む英語の勉強が楽しく、英検取得を目標にがんばっています。

 

 普段の生活の中で、創作に影響を受けることはありますか?

わくわく、どきどき、生きていて”ときめき”の瞬間、日常生活の中でも自然とすてきな音楽がキラキラと降ってきます。

 

 
■上松美香 MIKA AGEMATSU
アルパ、ミニハープ演奏家
1982年 長野県安曇野市生まれ。安曇野市ふるさと観光大使。
13歳より母のもとでアルパを始め、15歳でパラグアイ最大の音楽祭「グアランバレフェスティバル」で日本人として初めて演奏し特別賞を受賞。 「第2回全日本アルパコンクール」で優勝。翌年17歳でメジャーデビュー。キングレコード、ユニバーサルミュージックより通算13枚のアルバムを発表。
テレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」「題名のない音楽会」出演。
「FINAL FANTASY 」のテーマ音楽をロンドンのアビーロードスタジオで録音。
8年前より右手親指に局所性ジストニアを患い、リハビリと完治への研究に専念しながらも、おとつぶハープというミニハープに魅了され、2023年”wakuwaku”ミニハープ教室開講。2024年よりミニハープ演奏家として演奏活動再開。作曲家、音楽家として目覚ましい活躍を続けている。
ototsubuharpとは 製作者 芹澤朋
「雨の雫、日の光、広がる波紋、静寂や喜び、星の輝き。小さな楽器であっても表現ができること。楽器がその力を持っていること。これがototsubuharpのアイデンティティ。パキスタンや山形の職人さん、ハープ愛好家の方たちと協力しあい、楽器を作り、整え、皆様のもとに小さなハープをお届けしています。
世界よ響け!」