2023年9月7日開催 「若きヴィルトゥオーソの夕べ」重森トリオインタビュー

ご出演くださる3名の関係性をお教えください。

重森:僕たちは桐朋の同期で、高校、大学ずっと一緒でした。大学卒業後も一緒に演奏活動がしたいという思いが強く、今年からトリオを結成し、少しずつ演奏活動をしております。

今回のプログラムに関して、「なぜこの選曲になったのか。」があればお教えください。

重森:どの作品も名曲であり、かつ様々なキャラクターの魅力が沢山詰まっています。特に、チャイコフスキーピアノ三重奏は、室内楽曲の中でも一番好きな作品です。それぞれの個性も思う存分発揮できる作品と思い、今回このような機会を頂き、是非演奏したいと思いました。

有賀: この3人でトリオを結成してからメンデルスゾーンを演奏する機会に多く恵まれ、今回のリサイタルでは新たな挑戦という気持ちも込めて、大曲であるチャイコフスキーを選曲しました。

菅井: 一瞬たりとも油断する事のないチャレンジングなプログラムを目指しました。

若き“ヴィルトゥオーゾ”というタイトルについて、皆さんが憧れるアーティストがいれば教えてください。

重森:“ヴィルトゥオーゾ”とは多少かけ離れている部分があるのですが、ロシアのピアニスト、ミハイルプレトニョフです。彼は室内楽も素晴らしく、特に、様々な音色のコントロールが本当に美しいなと感じています。

有賀: 憧れのアーティストはヴァイオリニストですとゲルハルト・ヘッツェル。カルテットはアルバンベルクカルテットです。

菅井: 室内楽の演奏で1番憧れるのは毛利先生です。

本公演を全く知らない方が興味を持つような本公演のポイント、聴きどころがあればお教えください。

重森:楽器を演奏するということは、どの楽器も大抵、個人主義です。しかし、室内楽と言ったアンサンブル(今回、ピアノ、ヴァイオリン、チェロという編成)は、一人一人のアプローチの仕方によって、表現力の幅が大きくなり、皆が一つになって作り上げていく素晴らしさがあります。他の楽器との対話を楽しんでいただけると嬉しいです。

有賀: ポイントはメンデルスゾーンとチャイコフスキーというキャラクターが全く違う2曲の対比、そして1番最初にはハイドンのジプシーというバランスも取れつつボリューミーなプログラムである点。3人の演奏スタイルの相性の良さが発揮できるのではないかと思います。

菅井: 後半に演奏しますチャイコフスキーは、バリエーション形式になっております。その為、最初に奏でたメロディがどのようにアレンジされていくのかを楽しんで頂きたいです。

本公演ではライブ配信も行います。配信を聞いてくださる方にメッセージをお願いします。

重森: ライブ配信でのコンサートは初めてです。精一杯楽しんで頂けるよう準備して参りますので、一人でも多くの方々に聴いて頂けますと嬉しいです。

有賀: 配信という形はマイクを通しての音となりますが、その中でも聞き応えのある演奏にしていきたいと思っています。楽しんでいただければ幸いです。

菅井: ライブ配信ならではの、至近距離からの演奏家の動きを映像でご覧頂ける事と思いますので是非お楽しみ下さい!



《日時》 2023年9月7日木曜日     18:00開場 18:30開演《チケット料金》一般 3,000円 (税込 全席自由席)
学生 2,500円 (税込 全席自由席)《場所》紀尾井町サロンホール《出演者》
ピアノ    重森 光太郎
ヴァイオリン 有賀 叶
チェロ    菅井 瑛斗《Program》ハイドン     ピアノ三重奏曲第39番 ト長調, Hob.XV:25「ジプシー」
メンデルスゾーン ピアノ三重奏第1番ニ短調 op.49
チャイコフスキー ピアノ三重奏曲 「偉大な芸術家の思い出に」 イ短調 op.50

チケットのご購入はこちら