Ayako Fujiki Profile
日本で音楽教育を受けた後、単身スペインに渡り、バルセロナのマーシャル音楽院に入学。学院長の世界的に有名なピアニスト、アリシア・デ・ラローチャの直弟子となる。指揮者イゴール・マルケヴィッチ夫人のピアニスト、カルロタ・ガリガからも指導を受け「優れた、ピアニスト的な演奏技術と優れた感性をもったパフォーマンスを見せる」と評された。スペイン人作曲家のモンポウの作品を取り上げた時、モンポウの夫人でもあるピアニスト、カルメン・ブラヴォ・モンポウから直接指導を受け「将来を約束されたピアニスト」と賞されている。2005年スペイン音楽専攻ディプロマ、2007年スペイン音楽修士号取得。ウィーン国際ピアニストコンクールファイナリスト。2014年には、スペイン日本大使館より、日本とスペインの関係に対する彼女の顕著な文化的貢献を表彰された。
紀尾井町サロンホール主催「木曜コンサート」をより皆様に楽しんでいただくための、インタビューシリーズ。演奏だけではわからない意外な素顔が垣間見えたり、より身近に感じられるようなお話をぜひお楽しみください。2023年7月13日木曜コンサートにご出演頂く藤木あやこさんにインタビューさせて頂きました。
日本から出て、海外ヨーロッパへと渡られた理由やきっかけを教えて下さい。
小さい時から漠然と音楽が生まれた地で学びたいと、夢をもっていました。
実際に勉強するようになった当初はヨーロッパと日本を短期間ごとに行き来していました。幸運にもスペインのマーシャル音楽院で憧れのアリシア・デ・ラローチャに師事することができました。
世界から見た時の日本の音楽家のイメージはどんなものですか?
私が世界を代表してお話しするなどおこがましいと思うのですが(笑)、日本の音楽家はとても評価が高いと思います。繊細で、勤勉な方が多く、みなさん尊敬する素晴らしい方達ばかりで卓越した技術と表現力で聴く人を魅了しています。
ご自身で作曲活動もされていらっしゃいますが、ご自身で作品を生み出す際の原動力、作曲家として活動することの意義を教えて下さい。
私の場合は、自然の美から受ける影響や自分が見たり聞いたりして感動したものが原動力となっていると思います。日本人は昔から良くも悪くも自然と共存しているという考えが根底にあると思います。この自然に対する畏敬の念や自然を愛するという日本人の感覚がとてもユニークだということを、海外にいると気がつかされます。私は、そういった自然の美しいものや自分で感動したものをどう音楽で表現するのか、同じ気持ちを他の人にも共有して他の人と呼応したいなという気持ちがとてもあります。そして、周りから指摘されて今まで気がつかなかった自分の日本人としてのアイデンティティを作曲、演奏を通してをもっと追求したいと思うようになりました。 また、アリシアに作曲を勧められたこともかなり大きな理由です。
音楽以外に興味のあることがありましたら教えて下さい。
色々あります。 基本的に五感を刺激するものが好きですね。映画、絵画、美術、写真などいろんなものを見たり聞いたりするのが好きです。旅行も好きです。おいしい食べ物やワインなども好きです。 新しい開発された技術とか新しいものも好きです。
本コンサート、日本の聴衆に向けて一言お願いいたします。
みなさんと同じ空間で、素晴らしい音楽を共有して、それを通して交流できると思うととても楽しみです。 いろんな方と会えると良いなと思ってます。
2023/07/13(木) AYAKO HUJIKI STEINWEY PIANO CONCERT
HP:https://www.dropbox.com/s/imiqfovxeylgv63/20230201%20JP%20S%20bio%20%20.pdf?dl=0