紀尾井町サロンホール主催「音楽大学生による木曜コンサート – Blooming 2022」にご出演いただく音楽大学生をご紹介する、Blooming Artist インタビューシリーズ。6人目は2022年12月22日ストリングス演奏家による公演にご出演いただく、小川紗果さんにご登場いただきました。

1. ご自身と音楽との出会い、音楽を志すに至るお話をお聞かせ頂けますか?

母が音楽に携わる仕事をしていたこともあり、幼少期からクラシック音楽が身近にありました。3歳6ヶ月の頃に、ヴァイオリンの演奏を聞いて「ヴァイオリンをやりたい!」と言ったそうです。ですが、母は「ヴァイオリンを習い始めたら、お友達と遊ぶ時間も減ってしまうよ…毎日練習するの大変だよ…それでもやる?」と半年間脅していたそうです。それでもやる! と決め、晴れて4歳から習い始めることができました。今では半年間、ヴァイオリンへの気持ちを諦めなかった当時の私に感謝の言葉を言いたいです。(笑)

2. 音楽大学に入学されてから、思い出深いエピソードなど心に残る出来事などおありでしたか?

特にこれといったエピソードはないのですが、日々のレッスンや授業で先生方にご指導いただくたび、音楽を深く深く掘り下げてもなお、勉強しておられる姿に驚き、自身の未熟さを痛感しています。ですが、新しい視点をいただいたり、知らなかったことを知っていくのが楽しくて楽しくて仕方がないです!毎日がとても充実しています。

3. ご自身にとって、ヴァイオリンはどんな存在ですか?

できる限り続けていたいと思えるものです。私のことを私以上に分かってくれていて、辛い時は寄り添ってくれて、楽しい時はもっと楽しく、時には喧嘩もして…(笑) 自分の理想とする演奏が出来ずに苦しむことも多いですが、葛藤の間でもなお新たな姿を見せてくれるヴァイオリンの虜になっています。

4. 音楽だけではなく、プライベートも含めて、これからチャレンジしてみたいことはございますか?

コロナ禍だったため行けなかった海外に行きたいです。今まではその曲が書かれた場所などをYoutubeで検索して動画を見て行った気分になる…! ということしかできなかったので、実際に行って、見て、空気に触れたいなと思っています。

5. 最後にコンサートを心待ちにされていらっしゃるお客様に、当日のプログラムの聴きどころなど、メッセージをお願い致します。

このインタビューの1週間くらい前にメンバーと相談しながら曲を決めました。モーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルザークというように少しずつ時代が進んでいく選曲をしました。ベートーヴェン自らが「厳粛」と名付けた弦楽四重奏曲第11番と、のどかな雰囲気が漂うドヴォルザーク「アメリカ」の対比を楽しんでいただければ幸いです。私は分析はもちろん、曲の背景や歴史そして作曲家の人柄などを調べ、決して語り合うことができない作曲家の気持ちを想像することが好きなので、これからメンバーと練習をかさね、イメージや曲の解釈を共有し、皆様にお届けしたいです!

プロフィール

小川紗果(ヴァイオリン)
第28回ブルクハルト国際コンクール第1位、都立総合芸術高校在学時に校内オーディション合格者として東京文化会館にて演奏。
これまでにヴァイオリンを丸山由里子、村瀬敬子、川田知子、現在は玉井菜採、野口千代光の各氏に師事。
都立総合芸術高等学校を経て東京藝術大学2年在学中。

コンサート情報

アーク紀尾井町サロンホール主催
音楽大学生による木曜コンサート
Blooming OP. 6 – STRINGS

木曜コンサート – Blooming シリーズ

紀尾井町サロンホールではコロナ禍で大きな影響を受けている音楽シーンの状況に、少しでも未来に続く光を見いだせるような取り組みを模索しております。その中で、対面での実技レッスンが出来なくなったり、演奏をする機会も激減し思い描いていたような学生生活が送れずにいる音楽大学生の苦悩のお話をお聞きし、サロンホールとして学生の皆様に寄り添い、お客様の前で演奏をして頂く機会を作ることが、ささやかな一助となるのではと考えました。未来ある若き音楽家が花開く様を想いBlooming(ブルーミング)というタイトルを冠して、音楽に真摯に向き合う音楽大学生による、今だからこそ出来る演奏を多くのお客様にお聴き頂くことが出来ればと願っております。

第1弾  2022年  8月18日(木) ピアノ
第2弾 2022年  2月16日(木) 声楽
第3弾 2023年  3月 2日(木) ストリングス

Blooming特設ページ

主催 アーク証券株式会社 ・ 紀尾井町サロンホール運営事務局(株式会社ミリウテラス)