紀尾井町サロンホール主催「木曜コンサート」をより皆様に楽しんでいただくための、インタビューシリーズ。演奏だけではわからない意外な素顔が垣間見えたり、より身近に感じられるようなお話をぜひお楽しみください。Vol.011は7月8日の木曜コンサートにご出演いただくbis☆bisのおふたりにご登場いただきました。

お二人それぞれの楽器との出会いをお聞かせください。 お二人とも音楽大学クラッシック音楽専攻のご出身ですが、現在までの様々なジャンルでのご活動に至った経緯は?

〈石川〉 ピアノとの出会いは5歳の時、友人の女の子がピアノの出張レッスン受けているのを見たことです。家に帰って玄関でピアノを習いたいと暴れたことを憶えています。そして6歳からクラシックピアノを習うことになりました。大学に入る前にジャズスクールにも行っていましたが、当時ジャズを本格的に習うとなればバークレー音楽大学に行く手段しかなく、ジャズから切り替えて国内の音楽大学の作曲科を進路に選び、クラシックを学びました。ジャズを再開したのは卒業したときからです。

〈金子〉 サックスとの出会いは15歳。当時、同年代の子が習っているギター、ベースとかぶるのが嫌で選んだと思います。結果、とても合っていました。最初に教えてもらったヤマハ音楽教室の先生はジャズサックスプレイヤーでしたが、サックスにもクラシックがあることに興味を持ち音楽大学に進学しました。大学を卒業する時に方向性をジャズに決めました。

ジャンルを問わず影響を受けたアーティストはいらっしゃいますか?

〈石川〉 影響を受けたアーティストは山のようにいますが、R&Bの影響は強いです。身の回りの音楽は歌謡曲だけだった幼い頃、家にあったMarvin Gayeのレコードの「What’s Going on」を聴いた時は衝撃でした。グローバルな意識が芽生え「世界にはこんないろいろな音楽があるなんて!」と驚きました。あとはStevie Wonder。クラシック音楽で影響を受けたと言えば最初にあげたいのはドビュッシーですね。6歳からクラシックピアノを習っていてクラシックの型が息苦しいと感じていた中で、「こんなに自由でいいんだ」と救われたことがあります。ジャズの要素もあり、今も作曲する際に影響を受けています。

〈金子〉 1981年生まれなので、11歳までに聴いていた80年代の音楽はかなり刷り込まれてますね。Stevie Wonder、Michael Jackson。あと日本のポップス。中森明菜、チェッカーズなど、かっこいいな、と。クラシックではチャイコフスキー。モチーフが素晴らしくて、メロディーの最小単位に非の打ち所がない。

〈bis☆bis〉結成はいつ頃?どのようなシーンで?

〈石川〉 結成は2013年、今から8年前。お互いが講師をしているヤマハ音楽教室のイベントで演奏を一緒にする機会があり、二人ともクラシックを勉強してきたという共通のランゲージがあって気が合ったからかな。

〈金子〉 間違いなく言えば、僕から声をかけています。覚えていますか?(笑)

7/8の木曜コンサートはCD〈photographs〉の発売記念コンサートです。〈photographs〉は全編オリジナル曲の構成ですが、どのようなコンセプトでお作りになられたのでしょうか?

〈石川〉 〈bis☆bis〉での軸となる曲作りとして、初期の頃から1~2分の短い曲を作って組曲的にしたくて〈Short Stories〉というシリーズを作っていました。情景を表す標題音楽です。

〈金子〉 でも、今回のアルバムは〈Short Stories〉の表記はないのですが、2年前にCDを作ろうと決めた時に、今回のアルバムは「なにかしながらでもサラーと聴いてもらえる音楽がいいよね」ということになりました。

〈石川〉 二人の作る曲の中にはもっと突き出たものもたくさんあるのですが、今回は繰り返し聴いてもらえる音楽「昨日も聴いた、今日も聴いたし明日も聴く」、常に生活の中に流れているようなアルバムにしたかった。

パートナーとして見て、お互いのお人柄について。

〈石川〉 好対照なので、作っている作業をする中では役割分担ができているよね。

〈金子〉 出逢ったときから、印象がまったく変わっていない。あ、でも、普段ステージ上ではMCは僕が9割以上任せられているのですが、今日のこのインタビューでは石川さんはかなり喋っているので、驚いています。

〈石川〉 変わったといえば、ひとつだけ。金子さんはどんどんふくよかになったことかな。

〈金子〉 よく言われる。

〈石川〉 成長だね(笑)。

〈金子〉 石川さんが作るものは独創性が確立されていて、それはいつもすごいなと思っています。

今後、音楽活動も含めて今後チャレンジしてみたいことは?

〈石川〉 ステージの経験はたくさん積んできましたが、今回二人でアルバムを作って、改めて「こうやって音楽を構築していくんだ」ということがわかったので、これを積み重ねていけたらなと思っています。

〈金子〉 アルバム作りをこのユニットで続けていきたいのは、もちろんです。個人的には、現在別に組んでいるサックスカルテットの曲を書いているので、完成に向けて頑張りたいです。

紀尾井町サロンホールの印象はいかがでしょうか?

〈石川〉窓の外の豊かな緑とそこから差し込む陽光がとても綺麗なのが印象的。避暑地に来ているような開放的なホールで演奏できて嬉しいです。アルバムのジャケット撮影も紀尾井町サロンホールで行いました。

最後に、7月8日公演にお越しになる方達にメッセージをお願いします。

〈石川〉 コロナの影響でライブ活動が難しく、こういったホールでのステージはほんとうに久しぶり。皆さんにいい演奏をたっぷり届けられるよう頑張ります。選曲も紀尾井町サロンホールにふさわしい構成にします。乞うご期待を。

〈金子〉 CDを聴いていただくだけではなく、生の演奏をぜひ皆さんに体感してほしいです、乞うご期待を。

【演奏動画】bis☆bisのお二人による、紀尾井町サロンホールでのリハーサル風景を
撮影させていただきました!!曲は、アルバムの中から「桃の花」です。

コンサート情報

アーク紀尾井町サロンホール主催シリーズ 木曜コンサート
bis☆bis CD発売記念コンサート

2021年7月8日 木曜日
昼公演 15:00(14:30開場)
夜公演&配信 19:00(18:30開場)

会場チケット 3500円
配信チケット 2500円

チケットご予約 紀尾井町サロンホールオンライン予約(クリックで予約ページに飛びます)
配信チケットご予約 ZAIKO ZERO(クリックでZIKO予約ページに飛びます)

■プロフィール

金子翼(SAX)
東京都出身。洗足学園大学器楽科サクソフォン専攻卒業。レコーディング、劇伴音楽、ライブなど様々なジャンルで活動中。

石川潤一(PIANO)
大阪音楽大学作曲科卒業。ヤマハ音楽振興会ポピュラーピアノ講師をする傍ら、都内のジャズ・バーやライブハウスで演奏活動中。

■配信チケットに関して
・夜公演は会場とインターネットでの同時公演となります。
・ZAIKOサイトでチケットをご購入頂きましたら、メールが送付されます。そのメールに閲覧手順が記載されておりますので、あらかじめご確認ください。
・閲覧に関わるインターネット通信費用はお客様のご負担となります。
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・公演の開始5分前になりましたら、視聴ページをリロードしてください。
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