紀尾井町サロンホール主催「音楽大学生による木曜コンサート – Blooming」にご出演いただく音楽大学生をご紹介する、Blooming Artist インタビューシリーズ。第12弾は2月17日にご出演いただく、重森光太郎さん(桐朋学園大学音楽学部4年)にご登場いただきました。

ご自身と音楽との出会い、音楽を志すに至るお話しをお聞かせ頂けますか?

 僕は6歳に母の手ほどきを受けピアノを習い始めました。その頃から、いろんな音源の演奏を真似して弾くことが好きだったり、自分で好きなように即興して遊んでたことがとても楽しかったので、それを機に本格的にピアノを始めました。徐々にコンクールを受け続け、また著名なピアニストの演奏を聴き続けていくのを機に、本格的にピアニストになりたいと言う志が強くなりました。

音楽大学に入学されてから、思い出深いエピソードなど心に残る出来事などおありでしたか?

 僕は音楽大学の前に音楽高校から行ってるので、それも含めると、室内楽や伴奏がとても勉強になりました。自分のソロと違ってお互い様々な意見を出し合い、そして一緒に音楽を作り上げるのがとても楽しくて、同時にコミュケーション力も深めることができるので、本当に貴重な素晴らしい経験でした。

昨年からのコロナ禍で皆様の学生生活も一変されたかと思います。その中での音楽との向き合い方などご自身に変化はございましたか?

 最初は色んな行事が延期や中止に見舞わされ、本当にどうモチベーションを保てばいいかとても戸惑いました。しかし、コロナ禍があったおかげで、楽譜を深く読む力をつけたり、作曲家が求めてる意味を真剣に向き合いながら、自分の音楽を成長させる時間ができました。また、それと同時に色んな曲のレパートリーも増やせることができ本当に良かったです。

音楽だけではなく、プライベートも含めて、これからチャレンジしてみたいことはございますか?

 音楽以外では、僕は乗り物が好きなので、様々な鉄道の運転してみたいと言う気持ちがあります。小さい頃から運転手に憧れていて、いつも鉄道の小説や漫画を読んで、ほんとにいいなぁと思いつつ(笑)

最後にコンサートを心待ちにされていらっしゃるお客様に、当日のプログラムの聴きどころなど、メッセージをお願い致します。

 今回、ラヴェル夜のガスパールを演奏させて頂きます。この曲は、ラヴェルの作品の中で代表的な作品で、各組曲に妖精が漂っていて、その中に神秘的な光や、水、自然などあらゆる情景が描かれていて、それを今回自分の解釈と織り交ぜながら、皆様にお届けできたらなと思います。是非お待ちしております!

演奏動画

撮影・編集 紀尾井町サロンホール運営事務局(株式会社ミリウテラス)

プロフィール

重森光太郎
2000年生まれ。2017年第1回Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール最年少ファイナリスト、奨励賞。2018年第19回ショパン国際ピアノコンクールプロフェッショナル部門 銀賞。第11回ミュージックアカデミーinみやざき優秀賞。2019年第9回安川加壽子記念コンクール第1位。桐朋学園大学音楽学部4年在学中。岡本美智子、三上桂子の各氏に師事。

コンサート情報

アーク紀尾井町サロンホール主催
音楽大学生による木曜コンサート
Blooming OP. 3 – PIANO

藤平実来
尼子裕貴
重森光太郎
村上智則
新井瑛久
石黒龍一

2022年2月17日 木曜日
開場18:00 開演18:30
一般¥3,000 学生¥2,500 税込・自由席

チケットのご予約は紀尾井町サロンホールオンラインショップをご利用ください。

■Program

Ravel : Miroirs
Berg : Piano sonata Op.1
Scriabin : Piano sonata No.9 ”Black Mass” Op.68
Beethoven : piano sonata 21
Bach : Das Wohltemperierte Klavier Erster Teil Cis-Moll BWV849
Liszt :Études d’exécution transcendante ”Harmonies du soir” Des-Dur S.139/11
Brahms : 6 Klavierstücke Op.118
Ravel : Gaspard de la nuit

  *チラシは画像をクリックすると拡大いたします

木曜コンサート – Blooming シリーズ

紀尾井町サロンホールではコロナ禍で大きな影響を受けている音楽シーンの状況に、少しでも未来に続く光を見いだせるような取り組みを模索しております。その中で、対面での実技レッスンが出来なくなったり、演奏をする機会も激減し思い描いていたような学生生活が送れずにいる音楽大学生の苦悩のお話をお聞きし、サロンホールとして学生の皆様に寄り添い、お客様の前で演奏をして頂く機会を作ることが、ささやかな一助となるのではと考えました。未来ある若き音楽家が花開く様を想いBlooming(ブルーミング)というタイトルを冠して、音楽に真摯に向き合う音楽大学生による、今だからこそ出来る演奏を多くのお客様にお聴き頂くことが出来ればと願っております。

第1弾 ストリングス 2021年10月7日
第2弾 サキソフォーン 2021年11月11日
第3弾 ピアノ 2022年2月17日
第4弾 声楽 2022年2月24日

Blooming特設ページ

主催 アーク証券株式会社 ・ 紀尾井町サロンホール運営事務局(株式会社ミリウテラス)