紀尾井町サロンホール主催「音楽大学生による木曜コンサート – Blooming」にご出演いただく音楽大学生をご紹介する、Blooming Artist インタビューシリーズ。第10弾は2月17日にご出演いただく、藤平実来さん(東京音楽大学音楽学部音楽学科器楽専攻ピアノ演奏家コース4年)にご登場いただきました。
ご自身と音楽との出会い、音楽を志すに至るお話しをお聞かせ頂けますか?
私がピアノを習い出したのは5歳の時です。近所のピアノ教室に入りましたが1年経っても楽譜を読むことができず、不真面目で出来の悪い生徒でした。その後親に連れられ6歳の時にヤマハ音楽教室に入りました。そこで出会った先生とはとても相性が良く出来の悪い自分にも熱心に教えてくださり、ピアノを弾く喜びを教えていただきました。そして11歳の時に今の師匠である岡田敦子先生に弟子入りし、本格的に演奏家としての道を志すようになりました。
音楽大学に入学されてから、思い出深いエピソードなど心に残る出来事などおありでしたか?
大学に入ってから楽器の方や歌の方とアンサンブルの機会をたくさんいただきました。それまでも音楽高校でしたので何度か伴奏をする機会はありましたが、大学に入学してからは交友関係も広がり毎月、毎週何かしらアンサンブルに恵まれました。時には何人もの伴奏を引き受け過ぎてしまい、毎日のように本番が重なりとても大変でしたが、今ではとても貴重な財産になっています。
昨年からのコロナ禍で皆様の学生生活も一変されたかと思います。その中での音楽との向き合い方などご自身に変化はございましたか?
自粛中は対面でレッスンを受けることができず、それまで自分がいかに先生に頼って演奏していたかを実感させられました。ですが今考えると自分のソロの演奏にじっくりと向き合うことができ、逆に良かったのではないかと思っています。
音楽だけではなく、プライベートも含めて、これからチャレンジしてみたいことはございますか?
実はイメチェンをしたいと思っています。(笑)
演奏も見た目も人一倍幼く見えてしまうのでもっと筋肉をつけて肉体改造したいですね。またいずれは海外にも行ってみたいので、語学の勉強もしなければなと思っています。
最後にコンサートを心待ちにされていらっしゃるお客様に、当日のプログラムの聴きどころなど、メッセージをお願い致します。
素晴らしい他大学の同級生とこのような演奏会の機会をいただき、大変光栄です。私はラヴェル作曲「鏡」を演奏いたします。「道化師の朝の歌」が有名なこの組曲ですが、各曲のキャラクターや性格の違いや、5曲全体を通して漂うラヴェル独自の美しくグロテスクな雰囲気をお楽しみいただけたら幸いです。
皆様とお会いできることを楽しみにしております!
演奏動画
撮影・編集 紀尾井町サロンホール運営事務局(株式会社ミリウテラス)
プロフィール
藤平実来
東京音楽大学付属高等学校を経て、東京音楽大学器楽専攻ピアノ演奏家コース4年に給費奨学生として在学中。第40回ピティナ・ピアノコンペティションF級全国大会ベスト賞。第67回、第71回全日本学生音楽コンクールピアノ部門東京大会入選。第26回、第29回ヤングアーチストピアノコンクールSグループ銅賞。第90回日本音楽コンクールピアノ部門入選。これまでに吉井恭子、岡田敦子、長川晶子の各氏に師事。
コンサート情報
アーク紀尾井町サロンホール主催
音楽大学生による木曜コンサート
Blooming OP. 3 – PIANO
藤平実来
尼子裕貴
重森光太郎
村上智則
新井瑛久
石黒龍一
2022年2月17日 木曜日
開場18:00 開演18:30
一般¥3,000 学生¥2,500 税込・自由席
チケットのご予約は紀尾井町サロンホールオンラインショップをご利用ください。
■Program
Ravel : Miroirs
Berg : Piano sonata Op.1
Scriabin : Piano sonata No.9 ”Black Mass” Op.68
Beethoven : piano sonata 21
Bach : Das Wohltemperierte Klavier Erster Teil Cis-Moll BWV849
Liszt :Études d’exécution transcendante ”Harmonies du soir” Des-Dur S.139/11
Brahms : 6 Klavierstücke Op.118
Ravel : Gaspard de la nuit
木曜コンサート – Blooming シリーズ
紀尾井町サロンホールではコロナ禍で大きな影響を受けている音楽シーンの状況に、少しでも未来に続く光を見いだせるような取り組みを模索しております。その中で、対面での実技レッスンが出来なくなったり、演奏をする機会も激減し思い描いていたような学生生活が送れずにいる音楽大学生の苦悩のお話をお聞きし、サロンホールとして学生の皆様に寄り添い、お客様の前で演奏をして頂く機会を作ることが、ささやかな一助となるのではと考えました。未来ある若き音楽家が花開く様を想いBlooming(ブルーミング)というタイトルを冠して、音楽に真摯に向き合う音楽大学生による、今だからこそ出来る演奏を多くのお客様にお聴き頂くことが出来ればと願っております。
第1弾 ストリングス 2021年10月7日
第2弾 サキソフォーン 2021年11月11日
第3弾 ピアノ 2022年2月17日
第4弾 声楽 2022年2月24日
主催 アーク証券株式会社 ・ 紀尾井町サロンホール運営事務局(株式会社ミリウテラス)